【アパレル業界の職種】アパレル物流・検品の仕事とは

【アパレル業界の職種】アパレル物流・検品の仕事とは

アパレル業界は製品の多くを海外で生産しているため、物流・検品・倉庫としての業務を受けている会社や商社系の倉庫会社もたくさんあります。そこで物流・検品を担っている会社ではどのような業務があり、そこで仕事をするのに向いている人やどのように仕事をしていけばいいのか？物流・検品会社に就職するにはどうすればいいのかについて解説していきます。

【アパレル業界の就職・転職でトップクラスの実績】
▶▶▶　アパレル専門エージェントに無料で相談できるサイトはコチラ

アパレル物流・検品の仕事とは

現在、日本国内に流通しているアパレル製品の数の約98％が海外生産で、国内では約2％（金額ベースでは約20数％）しか生産していません。海外で大量に製造された製品の中には非常にレベルの高い製品から、粗悪なものまで様々なものが混在しています。そして、人件費が上がるたびに安く生産できる工場を探して中国から東南アジア、都市部から田舎へと生産拠点を移しているのがアパレル業界の現状です。過去は安いものは、粗悪でも仕方がないという感じでしたが、日本ではファストファッションであっても品質がしっかりしていることが消費者にとっては当たり前という風潮になっています。

海外の工場でももちろん検品・検針などを行っていますが、実際の日本人ユーザーに近い感覚でなければ、製品の不良に気が付かないことも多いです。そのため日本に製品が到着してからトラブルが発覚するケースも多く、なるべく不良品がユーザーの手元に届く前に止めるために日本の物流・検品倉庫が最後の要の役割を果たしています。

アパレル物流・検品のやりがい

アパレル物流・検品の業務は、実際のところ非常に地味でコツコツした仕事です。会社の所在地も多くは、工場団地や物流に便利という関係で市街地から少し離れている倉庫街となっていることが多いです。ただ、私たちが日頃買い物をして不良品をてにすることがほとんどないのは、こういった縁の下の力持ちとなっている検品業務のおかげといっても過言ではありません。残念ながら海外で検品をしている多くの従業員は、品質の良い商品に触れていません。そのため、ある程度の製品の不良をあたりまえのものとして見逃してしまう可能性があります。日本人の真面目な部分や、多くのひとがキレイな製品に触れているからこそ、検品で問題を見逃さないクオリティが保たれているのです。この品質へのこだわりを影で支えているのが、物流・検品会社ということにやりがいがあるのではないでしょうか。

アパレル物流・検品に求められるスキル

アパレル物流・検品に求められる資格などは特にないです。というよりも、アパレル製品の検品は経験していかなければ細かな問題を見つけることは難しいです。服のサイズなど当たり前のことをチェックするのは当然ですが、実は想像以上にアパレルの生産にはトラブルがつきものです。生地の糸や染め色、織り編みキズ、縫製・プリント・刺繍など、「こんなにトラブルが起こっていたのか？！」っと物流倉庫で仕事をすると感じるでしょう。そこで必要なのは、これでいいのか？っと疑問を持つことや、様々なトラブル製品から経験を蓄積していくことが大切です。

▶▶▶検品に関して参考になる記事はコチラから

アパレル物流・検品に求められるスキル

アパレル・物流倉庫では非常にコツコツと細かい作業が多いです。また、会社によってはECのための物流倉庫となっていることもあり、お客様に直接商品を発送することや、それぞれの店舗に発送することもあります。確実で正確性が求められる業務であり、ミスをすることが取引先ブランドの信用問題となってしまうこともありえます。発送時間の制限もあるので、業務を確実にこなすことと、優先順位をしっかりと見極めることも大切なスキルとなります。

アパレル物流・検品業務の将来性

日本の縫製工場のことを考えると、海外生産比率が劇的に変わることはあり得ません。さらにECに力を入れてくる企業が多いこともあり、物流・検品業務は確実に必要とされる仕事です。アパレル製品の判断基準は非常にあいまいなので、しばらくアパレル製品の検品そのものは人の目でもって判断しなければならないと思います。ですがコスト削減に加えて、いずれ業務のAI化やロボットの導入も増えていくと思われます。効率化と同時に、人でしかできないことは何なのか？っということも考えておかなければならない業界です。

他にも、アパレル物流倉庫会社がEC写真等も撮影する業務を受けるケースも出てきました。アイテムが集まる倉庫で写真を撮影するのは非常に効率的だからです。ただし、商品の売れ行きを左右する写真のスキルやスタイリング、画像加工などの新たな専門家も必要となるので、スキルのある人材が欲しいところでしょう。

アパレル物流・検品会社で働くには

アパレル物流・検品会社で働くには、地域条件が限定されることが多いです。大量の製品を保管するための倉庫が必要で、物流に便利な地域であるということが条件となります。都市部から少し離れた郊外が多いか、縫製工場などもある工業団地となります。特にスキルや資格も不要です。ファッションアイテムに多く触れることができるということがメリットだと思います。

アパレル物流・検品会社 で有利なスキル

アパレル物流・検品会社 で仕事をするには、事務処理が早くできるようにPCスキルなどがあれば有利です。顧客リストや各店への発送など、煩雑なデータをまとめるスキルや正確に早く処理する能力は重宝されるでしょう。また、どうしても会社としての発信力や人材確保が弱い会社が多く、新しい取り組みにも踏み出せない傾向があります。商品写真を撮影するスキルやSNSスキル、貿易関係の知識があると企業としては有難いでしょう。

アパレル物流・検品会社 でおすすめの資格

TES　繊維製品品質管理士

アパレル・ファッション・繊維産業で注目の資格。繊維製品の品質について製品の製造や販売まで網羅した業界のスペシャリストとしての資格になります。取引先に対しての信頼感があがるので品質管理においての安心感が上がり、打合せや商談をスムーズに運ぶこともできる可能性が上がります。難易度が高く、しっかりと取り組まなければ取得できないと言われています。繊維業界限定ではありますが、業界内での転職や収入アップにはつながりやすい資格です。

▶▶▶TES繊維製品品質管理士 の資格取得について見る

フォークリフト免許

アパレルの海外製品はコンテナにて運ばれてくることが多いです。大量の荷物の積み下ろしにはフォークリフトは必須。普通自動車免許を持っているかなどで、受講時間が変わりますが目安として最大5日間・最短２日間で取得できます。休日を使っての取得もでき、国家資格の一つながら98％の人が合格できるので取っておいて損はないでしょう。

▶▶▶全国のフォークリフト教習所はコチラを参考にしてください

AI入門講座

アパレル物流・検品会社の幹部を目指すのであればAI入門講座もおすすめ。注目されているものの、まだまだアパレル業界ではAIについは理解されていないことが多いです。特にアパレル物流では限られた人材を必ず人の目が必要な仕事に集中させたいもの。その他の業務をどう効率化するかが今後のカギになってきます。

▶▶▶ヒューマンアカデミーの通信講座たのまなでAI入門講座を見る

マイクロソフト　Excel講座

アパレルの物流・検品業が弱いのがPCスキル。その中でもExcelを使いこなす力は、効率化と正確性をあげるためには非常に役に立ちます。他の人の一歩上の仕事をしたい人におススメの講座です。

▶▶▶ ヒューマンアカデミーの通信講座【たのまな】でExcel2019講座を見る

貿易実務検定

おそらく今後アパレル物流・倉庫業としてカギの一つになるのが貿易関係。海外輸出にも強くなっておくと、業務の幅を広げることができます。そこでまずはこの貿易実務検定がおすすめ。A・B・C級があって、企業での仕事・就職・転職に役立てるなら、B級は狙いたいところ。転職・就職に有利になり、個人輸入もできる知識が得られます。

▶▶▶ヒューマンアカデミーの通信講座【たのまな】で貿易実務検定を講座を見る

アパレル物流・検品業の仕事をしようと考えている方へ

実際のところアパレル業界で働きたいという方は、物流・検品の仕事をしたいと考えている方はほとんどいないでしょう。ただアパレル業界で特に企画・生産を目指す人にもメリットはあります。それはアパレルのモノ作りに起こりうるトラブルを多く知ることができるからです。

この製品トラブルは一般の人は目にすることはなく、ほとんどこの物流・検品倉庫でふるいにかけられているからです。トラブルの可能性を知ることは実は企画・生産のモノづくりに携わるときには大きな経験となります。そして良い製品・悪い製品とは何なのか？そういった多くの製品に触れるということが、企画・生産業務に必ず活かすことができるでしょう。こいうった地味な仕事ですが、アパレル業界を支えていることは間違いありません。

\\\\\\\\ 登録無料でアパレル業界の就職・転職サポートを受けるなら ////////

クリーデンスに無料で登録

アパレル業界の就職・の転職を目指すなら、ファッション・アパレル業界専門の転職支援サービスのクリーデンスがおすすめ。人気の有名ブランドを含む3400社以上の企業から、あなたに合った求人を探して無料で転職サポートしてくれます。
▶▶▶　無料でクリーデンスの転職支援サポートに登録する